母の介護に集中していた昨年までの10年間、私は現実の世の中の動向とは無関係な抽象的な世界観の中で生きていた。例えば舛添要一が東京都知事だった事は最近その種のニュースに関心を持つようになって初めて知った。………というような調子。
そういう10年を含めて生まれてから最近までの私は現実社会の出来事には全く関係のない極めて抽象的な世界の中で生きていた人間だった。しかも自分自身は、その事を全く自覚してはいなかった。そこのところに私の奇妙な社会不適応の原因があった事は明らかだ。
父母の保護から離れて現実に収入を得る必要に迫られて始めたFXを中心とした新しい生活への様々な試みが、現実世界に現実的に生きている全ての人々と奇妙に断絶していた今までの自分の生活の真実を思いもよらない角度から照らし出してくれている。
ともあれ、
今までの現実の世の中の動向とは無関係な抽象的な世界観と、新しく出会った現実世界に対する現実的な世界観を融合した新しい世界観が現在の私の中に芽生え始めているようだ。
………以下は、
その新しい世界観から眺めた場合に生じてくる現在の私の実感の一例だ。
「OANDA」のこのページの情報は嘘だとは言えないけれど大雑把過ぎて使いものにはならない。しかし大局から眺めたFX市場の真実を伝えてくれている事は確かだと私は思う。「大衆」は常に操作され食い物にされている。サンマや鰯や鯖やイカの等の大群と同じだ。又しかし、それはFXの世界だけの真実ではない。